去年から私の元で少しばかり手伝ってくれている子がいます。
私たちは師匠と弟子という関係からスタートしたわけではありません。
出会ってから1年半ほどたった今、師匠と呼んでもらえたことで、
いま、わたしに弟子ができました。
始まりから決めるのではなく、関係を築けたとき、
本当の意味で、師匠と弟子と呼べるのだと思いました。
私たちは、手紙でコミュニケーションを図っています。
勿論メールなどもしますが、思ったこと作ったものを送ってくれます、そして私も手紙を書きます。
個展期間中は毎日、今日感じたことを書き留めてそっと置いておきます。
独特のコミュニケーションだとも言われますが、私たちらしい方法だと思っています。
言葉にするのがとても時間がかかりものをつくる私たちだからこそ、ゆっくり会話したいのです。
私が若い頃、そうしてくれる大人とは出逢えませんでした。
だから、こうしたい。という気持ちもあるのだと思います。
プライドや言葉にできない葛藤を持ってるのも分かっています。
若い時にしか出ない言葉もあります。
不器用でも良い、何より人を尊敬して愛のある言葉をかけれるか、を大事にしています。
誰かが此処しかないと訪れたら大事にしたいと思っています。
ひとから愛されるような人を育てられたら嬉しい。
またそんな子が現れることを願って
上谷成美