縫う

私にとって縫うことは


呼吸だと感じた瞬間が近頃ありました。

今月は引越しなどに集中するため、


ものづくりは冬籠りに入りました。


暮らしながら日々ものづくりをしている私は、


手が動いていないことに


ざわざわと胸が落ち着かなくなり、

私にとって縫うことや染めることは

なくてはならないものだと感じました。

手が止まることの不安と、

誰を想えばいいのか分からなくなるのでしょう。

縫うことはだれかのためであり


私のためでもあったのかもしれません

上谷成美