道具

必然的に大切な相棒というでしょうか


昔は必要だった受け継いだものが

今は使わない道具も有ります

祖母から母へ母から私に

次の段階へ進むようで

戻るような感覚に今立っていて

今はいない母や祖母の道具を見れば

居たことが分かる

引き継いだ手しごとを紡いでくことを

教えてくれるような気がして

ほとんど思い出せない輪郭を

手が覚えていることがあるでしょうか

永く残せるものが今の世の中に

沢山あるのでしょうか

消費しているようで、


消費されていっていることに

気づいているでしょうか

上谷成美